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◇愛情教育、この指とまれ◇その946◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.46竹澤 伸一
コロナ禍は、少し下火になってきた感はありますが、まだまだ油断はできません。この未曾有のできごとをきっかけに、自分の日常生活について、深く深く考えを巡らせた人たちが、たくさんいるのだと思います。
福村涼太くん宛に届いた、ある高校生からのメールにも、それが表れています。抜粋しながら紹介します。
「・・・福村さんの記事から、サッカーをこよなく愛している福村さんと、同時にサッカーから愛されている福村さんを感じました。こういうのを、本当の相思相愛って言うんだろうなあと思いました。(中略)
私は、小学生からミニバスを始め、中高と10年近くバスケットボールをやっています。身長は180センチ弱で、大型化した現代のバスケ界では、体格には恵まれているとは言えません。でも、特に中高では、切れ目なく試合に使ってもらってきたので、そこそこの実力はあると思っています。先輩たちは、コロナ禍の影響で、最後の大会がなくなってしまい、大変ショックを受けていますが、私にはあと1年残されているので、今は気迫を整えているところです。(中略)
ところで、ずっとバスケをやってきた私ですが、最後はどうなるんだろうとは、考えたことがありませんでした。たぶん、大学でも(行けたらの話ですが)バスケは続けると思います。でも、おそらくプロになれるほどの実力はないと思います。八村塁選手のように、あと20センチ身長があったら、本気でプロを目指していたかもしれませんが・・(笑)。つまり、たとえプロ選手になったとしても、いつかは終わりがくるということなんです。今、まともに練習ができない環境で、改めて気づかされました。(中略)
でも、福村さんは違います。フットサルから始め、将来は自分のサッカーチームを持ちたいとおっしゃっています。私が、福村さんは『サッカーから愛されている』と言ったのは、ここに理由があります。私は、『自分のバスケチームを持ちたい』と思ったことは、残念ながら一度もありませんでした。ここですよね、違いは。(中略)しかも竹澤先生、すぐに福村さんに呼応して、ご自分の剣友会立ち上げの経緯を紹介される。いいなあ、こういう連携プレー。私も自分のバスケに、将来の目標が見つかった思いです。(後略)」
メール、ありがとうございます。サッカーもバスケットボールも剣道も、生涯スポーツです。決して終わりはないし、終わりを決めるのは、自分自身ですよね。
(つづく、あと54回)