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◇愛情教育、この指とまれ◇その953◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.53竹澤 伸一

誠に名残惜しいのですが、4年生から3年生に、インタビュー対象を移します。なにしろ「ステイホーム」であり「遠隔授業」でもあるので、取材対象である、「リアルな名産大生」に、なかなか会えません。そこで、辛うじて取材できた、私の周辺にいる3年生が登場します。読者の皆さま、ご了解ください。

まあ、連載自体の残り回数を考えますと、3年生で終わりかなとも思います。コロナ禍が完全に終息するとは到底思えないので、足かけ4年続いた本連載も、「コロナと共に去りぬ」も潔いかもしれません。

私の周辺にいる3年生と言えば、「竹澤専門ゼミの3年生」ということになります。名産大に入職して以来、担当させていただく4代目の専門ゼミとなるのですが、過去の3代と大きくカラーが異なります。4名、9名、10名と増えてきて、4代目も10名なのですが、この4代目が、まさに多士済済、超個性派ぞろいなのです。

コロナ禍→緊急事態宣言→休校措置→遠隔対応でなければ、もっと幅の広い3年生の取り上げ方も可能だと思うのですが、リアルなインタビューができないと、1人1人深掘りができないので、どうかご容赦ください。しかし、幸いなことに、「4代目竹澤専門ゼミ」のメンバーは、ある面、名産大生の特徴が凝縮されているところがあります。読者の皆さま、しばらくお付き合いのほどを。

ところで、3年生の話を聴いていて思ったのですが、たった1年しか違わないのに、現4年生と比べると、かなり意識レベルが異なります。3年生を、幾人か取り上げる前に、大学4年生と3年生の「違い」について、思うところを記しておきたいと思います。

もっとも大きな「違い」は、「職業意識」の「違い」です。名産大は、「職業教育」の旗印のもと、全学挙げて「職業意識」の涵養(かんよう)に務めています。その名もずばり「キャリア科目」は、1年生の時から開講されていますし、学年を追って深化、広範囲化するように系統立てられています。

けれども、やはり「職業意識の具体化」が図られるのは、2年生から参加可能なインターンシップなのだろうと思います。名産大のカリキュラムの中にある短期・長期のインターンシップももちろんですが、それこそ事業所の数だけ存在する、独自のインターンシップへの参加が、学生をシフトチェンジさせます。

インターンシップも含め、卒研と就活を絡ませながら、幾人かの3年生の「夢」を描いていきます。

(つづく、あと47回)