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◇愛情教育、この指とまれ◇その955◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.55竹澤 伸一

水野匡海くんは、竹澤ゼミが昨年実施した、「幻の就活シンポジウム」に参加していたのでした。大学祭で企画していた「就活シンポジウム」でしたが、時ならぬ台風で中止となり、招待状を送った中高生も参加できずに終わりました。そこで、後日、少し大きめの教室を借りて、3年生は夏休みに参加したインターンシップの報告を、4年生は、その時に進行していた就活の報告を互いに実施して交流したのでした。その「就活シンポジウム」に、水野くんはゲスト参加してくれていたのです。

水「あのシンポジウムに参加して、就活やインターンシップがどういうものか、つぶさにわかりました。何せ4年生が9人、3年生が10人、就活とインターンシップについて報告するという、超ぜいたくな企画だったですから。」

竹「水野くんに、19人全員の発表が終わった後で、突然、感想を聴いたよね?どんなことを言ったか覚えてる?」

水野くん、右手をあごにあてて、しばし考えました。

水「確か・・、インターンシップも就活も、相手の情報と自分との、精密なマッチングが鍵なんじゃないかとか、生意気なことを口走ったような・・。」

私は改めて、水野くんの再現性に舌を巻きながら言いました。

竹「そうです。まったくその通り。精密なマッチングって表現してくれたんですよ。私が、インターンシップに出かける大学生に、よく言う言葉があるんです。自分とのマッチングを確認して来なさいって。世の中に数多(あまた)ある仕事・職業の中で、より高いマッチング率をめざしていくのが、インターンシップであり就活でもあると思うんですよね。ところで私は、『高いマッチング』という表現はよく使うんだけど、『精密なマッチング』という組み合わせは、今まで使ったことがないんです。水野くん、それこそ素敵な言葉のマッチングだよね。」

水野くん、少し恥ずかしそうに、でも、きっぱりとこう言いました。

水「ウェブライターをめざす以上、言葉と言葉の紡ぎ方が命だと思うんです。毎日読み漁っている様々な媒体(ばいたい)に加え、BTPなどで学べる実践的なワードを、いかに自分に取り込み、消化して自分のものにするか、毎日が刺激の連続です。」

(つづく、あと45回)