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◇愛情教育、この指とまれ◇その961◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.61竹澤 伸一

「竹澤先生は、マンガに詳しいので、スーパー総務マンの山口六平太はご存知ですよね?」

おおっと、河島佑弥くん、いきなりサラリーマンマンガのバイブル的存在を登場させました。これは、否が応でもマシンガントーク(ただし、少し押さえ気味の)です。

竹「河島くん、意外や意外、山口六平太とはね・・。」

河島くん、ニッコリ笑って乗ってきました。

河「コミックスをそんなに読み込んだわけではないのですが、難題を何でもかんでも丸投げする上司を尻目に、飄々(ひょうひょう)と問題解決する六平太は、私のような年代の者でも、一種憧れますね。愚痴も言わず、いつの間にか良い方向に持っていく手法みたいなものは、憧れを通り越して感嘆するばかりです。物語の中では、大手自動車メーカーの社長ですら、六平太というスーパー総務マンに一目も二目も置いていて、その上に素敵な彼女さんもいて・・。」

竹「おいおい、河島くん、やはりそこも気になるところかな。」

私は、ついつい茶々を入れてしまいました。しかし、河島くんは大真面目です。

河「ふと思ったのですが、六平太なら、このコロナの時代にどう対処したかなって。すでに先生にも、ゼミの仲間にも告げましたが、私は卒研で、色々な企業の総務課について研究します。総務課って、会社組織のバックヤードなので、日常では目立つ存在ではなく、むしろ目立たないところに存在価値があるのだとも思うのですが・・。スーパー総務マンを、あえて目立たせたコミックスの存在は、私の研究意欲と、ビジネスに対する見方を、大きく変えてくれましたね。」

名産大名物のBTP(ビジネストレーニングプログラム)の中でも、総務部門に関する学びは登場します。一般的に、企業は外的な仕事をするライン部門と、内的な仕事をするスタッフ部門に分かれるのですが、総務部門は、スタッフ部門の中心と言えると思います。

5年後、10年後の河島くん、堅実な仕事ぶりが光るスーパー総務マンになっているかも知れません。いや、なんか確率が高いような気がします。総務課の研究を進める河島くん。私は学ぶものが多そうです。

(つづく、あと39回)