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◇愛情教育、この指とまれ◇その963◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.63竹澤 伸一

「バーチャルな世界からリアルな世界を、自分のアイデアで応援していきたいなと思います。」

熊﨑純也くんは、自分の世界の中に、色々な創造物を描きながら語ってくれました。私は、この創造物に、大変興味がわいたので、突っ込んで聴いてみることにしました。

竹「熊﨑くんが、将来やってみたいものって、ウェブサイト上の仕事ってことなのかな?」

熊﨑くん、しばし考えて、こう言いました。

熊「ウェブサイトも含めたソーシャルデザインと表現したいと思います。コロナの時代では、SNSを通した人と人とのつながりのあり方が、今まで以上に問われてきそうですよね。アナログの広告や、広告を離れたデザインには、何とも言えない味があって好きなのですが、現地や現場に行かないと出会えない確率が高いです。その点、ウェブ上のデザインだったら、スマホかPCがあれば、時と所を選ばずに出会えるので、社会に影響を与えるデザインは、ウェブ上の比率がますます高まっていくでしょうね。」

そうです、読者の皆さま。熊﨑くんの5年後、10年後の展望は、ウェブデザイナーとしての力量をつけることです。

熊「ウェブデザイナーとしての力量は、もちろんデザインの独創性や新規性にあると思います。でも、私は、それだけではダメだと思うんです。私がやりたいのは、デザインのためのデザインではないんです。手にすることのできるリアルな世界を、支えたり、補完したりできるような、応援メッセージを込めたデザインを追求したいなと思っているんです。」

私は、素直に感銘を受けました。「応援メッセージを込めたデザイン」とは。

竹「それで、名産大での学びの意味が出てくるわけだね?」

熊﨑くん、大きくうなずくと、こう言いました。

熊「名産大では、BTPを中心として、実践的なビジネス空間が学べます。例えば、地域ビジネスのフィールドで、ある企業と出会います。私は、常にこう考えているんです。もし、この企業が私のクライアントになったら、どんなわかりやすいデザインで応援してあげようかと。」

熊﨑くんの夢。1つ1つが形になれば、社会が元気になりますね。

(つづく、あと37回)