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◇愛情教育、この指とまれ◇その970◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.70竹澤 伸一

いやあ、びっくりしました。本連載には、すでに3万通を超えるメール等をいただいているのですが、大半は個人からのもので、最近は高校生の皆さんからのメールが急増していました。しかし、河島佑弥くん宛にいただいたメールは、名産大の卒業生が就職した、ある中堅商社の「総務課一同より」となっていました。察するに、この卒業生が連載を先輩社員に紹介し、その方から総務課の皆さんに記事の内容が伝わって、この度、メールをいただいたものと思われます。抜粋してご紹介します。

「・・まず最初に、河島さんに御礼申し上げたいと思います。おっしゃる通りの地味な総務課に、光を当ててくださってありがとうございます、と。(中略)

弊社の人事に聴いたところ、コロナ禍の影響で、新卒採用状況は厳しいとのこと。今年に限らず、少なくとも数年間は、新卒・中途の採用は不透明になるだろうとのことです。弊社は、中堅ながら、アジアを中心に、世界各国とつながっており、世界同時不況の様相を見せている昨今、防衛モードに入らざるを得ません。弊社を含む多くの事業所が、存続することを模索していくでしょう。(中略)

不安感、などという軽い言葉では表現できない日常を、就活生の皆さまは送られていくのでしょう。しかし河島さんはすばらしいです。自分たちでコントロールできないものは仕方がない。なるようになれ。自分は自分・・。この心境こそ、我々企業人も学ぶべきです。皆、教えられた思いです。(中略)

河島さん、山口六平太を語りますか。山口六平太を研究されますか。実は、弊社の総務課所有の書庫には、山口六平太のコミックスが全巻そろっています。休憩時間に読む社員、中には貸し出しを頼んでくる社員さえいます。幸いなことに、弊社には、部下に仕事を丸投げするような不埒な上司はおりませんが(笑)。和気あいあいと仕事をするなかでも、やはり彼は総務課のヒーローです。(中略)

河島さんがおっしゃる通り、総務課のようなスタッフ部門が、しっかり会社を支えてこそ、花形部門が生きるのです。5年後・・、河島さんご自身が、スーパー総務マンになっていることを、弊社総務課一同、願ってやみません。心からのエールを贈らせていただきます。(後略)」

S社総務課の皆さま、ありがとうございました。河島くんは本日も、コツコツと頑張っています。

(つづく、あと30回)