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◇愛情教育、この指とまれ◇その978◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.78竹澤 伸一

「名産大で、スポーツビジネスの科目の履修を積み重ねてきました。その過程で、少しずつ自分の進路が見えてきた気がしています。やはり、チャンスは前髪をつかめ、なのですね。」

篭橋将輝(カゴハシ ショウキ)くんは、まるで自分自身と対面するような感じで語り出しました。

私は、文字通り、篭橋くんを咤激励してきました。一言でいうと、大学生としての目標や夢を見失いがちだったからです。大学生が自分の目標や夢を発見する機会や手立てには、無数のチャンネルが存在すると思います。もちろん、授業も有力なチャンネルの1つです。

そんな篭橋くんが、前向きな発言を・・。人には、変われるチャンスというものが存在します。

竹「篭橋くんさ、スポーツビジネスの科目で、気になっている科目って何かな?」

篭橋くん、回答を準備していたとみえて、口調は滑らかです。

篭「スポーツ指導論とスポーツ心理学ですね。スポーツ指導論の方は、ジュニアスポーツ指導員や、スポーツプログラマーの資格取得につながる科目なんです。私は、小さい頃からスポーツ好きで、特にサッカーを楽しんでやっていました。ジュニアのチームには、色々なタイプの指導者がいて、サッカーを好きにさせてくれる指導者には惹かれていました。そして子どもながらに、技術指導だけではなくて、人間に対する指導の在り方を考えている方は、自然とわかって好意を持っていました。スポーツ指導論を履修してみて、スポーツ指導の奥深さがわかってきたので、今になって、ああ、あの時の教えには、こういう背景があったのだなと気づくことができました。この発見は、自分にとって大きなものですね。」

篭橋くん、実に楽しそうに語ります。私は、続きを促しました。

篭「んで、スポーツ心理学なのですが、私が一番ビビッときたのは、スポーツをやろうとする動機づけの部分ですね。これは、スポーツ指導とも絡むわけですが、指導者が、例えば子どもに、スポーツに向かう動機を上手に持たせることができたら、その子は、その後、飛躍的に伸びると思うのですよ。いやいやながらに取り組んでいても、伸びないと思いますし。よくメンタルトレーニングと言いますけど、スポーツメンタルの初動は、まず明確な動機づけにあるような気がします。」

篭橋くん、どうやら火が点いたようです。この灯火は、次回も続きます。

(つづく、あと22回)