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◇愛情教育、この指とまれ◇その994◇足かけ4年、忘れ得ぬ方々を想う。 vol.4竹澤 伸一

「忘れ得ぬ方々」4人目の方は、やはり「就活エージェント」のCさんです。Cさんは御年70代後半、還暦過ぎの私より、一回り上の方です。そして、すべての面において、私の師匠の1人に当たる方であり、到底、私が勝てない相手でもあります。

Cさんは、本連載の至るところに出没しておりました。「名産大のキャリア支援の今をお伝えします」シリーズでは、ある面、監修役をお願いしていましたし、「〇年生物語」の学生の描き方も、迷った折には相談していました。言わば、連載全体のお目付け役でもありました。

Cさんの、常人を超越したところは数え切れません。本連載は1000回がエンドですが、Cさんが続けている、複数の媒体での連載の中には、10000回を超えているものが2つもあります。ともに約40年かけて達成した偉業です。Cさんから見れば、本連載を続けてきた私など、ただの「はなたれ小僧」に過ぎません。

連載2年目に突入したある日、Cさんにメールで相談したことがありました。

竹「すみません、お師匠(私はCさんをこう呼んでいます)。連載で、名産大の学生を取り上げるのですが、在学するすべての学生を取り上げることができそうにありません。自分が、常時接している学生は、ゼミ生であったり、授業を取ってくれている学生に限られるため、どうしても範囲が狭くなってしまいます。こんなことで連載は成り立つのでしょうか?」

どんなに多忙な時でも、弟子(?)である私の問いには、1時間以内で返信をくださるCさん。その時は、10分も経たないうちに直言(!)をいただきました。

C「・・・相変わらず進歩のない奴だな。学生全員を取り上げるだと?俺だって(注、Cさんは常に自称、俺です。極端な話、どんなVIPに会う時でも、俺で通します)〇界、△界、□☆界の人物を、片っ端から取り上げるなんていう野心など、これぽっちもないよ。人間1人が、扱える人物なんて、どんな世界でも限られたものになる。だから、たまたまご縁のあった人物を、これ以上ないほど輝かせてあげられれば、それでいいんだよ。それが連載の限界だし、限界を知りつつ連載を続けるんだよ。・・・」

お師匠、ありがとうございました。あの一言で、何とか「その1000」まではたどり着けそうです。もっとも、こう言われますかね?「おまえには3000回以上達成したものもあるよな。」

(つづく、あと6回)