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専門ゼミで皇大神宮別宮 瀧原宮(伊勢神宮 内宮)の鎮守の森の調査

愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学。
環境ビジネスコースの長谷川ゼミでは、地域の生態系を実践的に深く学ぶために、地域の生態系の要となっていることが多い鎮守の森の調査に取り組んでいます。


6月某日には、NPO法人社叢学会の協力の下に特別な許可を得て、三重県度会郡大紀町滝原にある皇大神宮別宮 瀧原宮(伊勢神宮 内宮)の鎮守の森の調査を行いました。

当日はまず、神宮司庁広報室及び林務部の職員3名の方々に、瀧原宮の鎮守の森の特徴等について解説頂きました。調査には、特に三重県の植物に造詣が深い三重自然誌の会・山本和彦先生にもご参加頂きました。

調査は、代表地点の植生調査(20m四方)と調査エリア内の植物相調査を行いました。

結果として、植物相調査において、国(環境省)絶滅危惧Ⅱ類、三重県絶滅危惧Ⅰ類に判定されているラン科オニノヤガラ属の希少種ハルザキヤツシロランとみられる植物の群生を確認できました。

本種は、瀧原宮における過去の調査では記録されておらず、瀧原宮の鎮守の森がシカやイノシシの食害を被りながらも、着実に植生遷移が進み生態系が深化してきた証となります。本種の北限産地は静岡県伊東市で、本産地は北限産地からさほど南下しない位置にあたります。また東海3県においては、三重県尾鷲市、熊野市でのみ記録されており、これらの産地よりも北に位置するため、植物地理的な観点からも重要な成果が得られました。

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