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専門ゼミで三重県指定史跡・名勝「専修寺庭園」の植生調査

愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学。

環境ビジネスコースの長谷川ゼミでは、地域の生態系を実践的に深く学ぶために、地域の生態系の要となっていることが多い神社や寺院の植生調査に取り組んでいます。

この11月某日には、高田高等学校(三重県津市)との環境教育プロジェクトの一環として、同校伊藤教諭の協力の下に特別な許可を得て、国宝建造物「御影堂」を擁する専修寺(津市)における三重県指定史跡・名勝「専修寺庭園」(一般非公開)の植生調査を行いました。

庭園は「雲幽園(うんゆうえん)」と呼ばれ、中ノ島をもつ北寄りの池庭と、二つの小島をもつ南の池庭からなる池泉回遊式の庭園です。作庭年代は、南北朝時代以前とする説もある大変由緒の深い庭園です。庭園内にある茶席「安楽庵」は、千利休の長男道安と織田信長の弟有楽齋の合作といわれています。

本調査の成果は、高田高校の総合的探求の時間における環境プロジェクトとして行われる、同庭園の「自然共生サイト」への認定を目指した調査・保全活動にも活用されます。自然共生サイトとは、環境省が今年度から認定を始めた生物多様性保全のための新たな保護区の制度で、これまでに寺院での認定例はなく、先進的な取組となります。本活動は、専門ゼミにおける卒業論文としての成果だけでなく、高校生の環境教育や地域の貴重な文化財・自然資源の保全への貢献を目指します。

 

 

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