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産業心理学 おもしろ実験

パッケージの画像の位置は、商品の印象に影響する!?
~産業心理学の授業でおもしろ実験を行いました!~

産業心理学(担当教員:木川)では組織・職場で働く人々の心理、行動について学んでいます。消費者心理の回では、商品のパッケージにおいて、商品画像が上のほうにあるか、下のほうにあるかで、中の商品そのものに対する印象がどのように変わるかを実験しました。
受講生にはガトーショコラの画像が上方にある場合と、下方にある場合、それぞれに対して「このガトーショコラはどのくらい濃厚だと思いますか?」の質問に1点~6点で答えてもらいました。

 

 

その結果、画像が上方にある場合、「濃厚だと思う」回答の平均値は4.29点、画像が下方にある場合の平均値は5.21点であり、画像が下のほうにある場合のほうが、より「濃厚だ」という印象を受講生は持ちました(統計的にも有意差が認められました)。

どうしてこのような差が見られたのでしょうか!?
デンとカーン(2009)は今回と同じような実験を行っており、「軽いものは上に浮かび、重いものは下に沈む」という知識が反映されていることを明らかにしました。画像が下のほうにあるだけで、中の商品も重い(今回は濃厚)という印象を与えるんですね。
今回の実験でも、軽さの印象を与えたい商品には画像を上に、ずっしりとした思い印象や重量感を与えたい商品には下に提示すると有効であることが示されました。

 

引用文献:Deng, X., & Kahn, B. E. (2009). Is your product on the right side? The “location effect” on perceived product heaviness and package evaluation. Journal of Marketing Research, 46, 725-738.
※デンとカーンの実験は今回の実験に比べ、より複雑なことがらを確かめています。

 

名古屋産業大学のビジネス心理コースでは,理論と実践のつながりを重視して,理論から実践への橋渡し,そして実践からの新たな学びを大切にしています。

 

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