地域との協働

 産業界ニーズ事業では、地域との協働も目標の1つであり、大学が所在する地域などにおいて、地域の産業界とインターンシップを協働して進め、産業界/大学双方にメリットがある形で学生が成長することが重要なポイントであろう。

 今回、本学は農山村インターンシップとして協力いただいている尾張旭市の保養所である「尾張あさひ苑」が所在する長野県・阿智村において、地域と大学が協働して地域再生を積極的に推進する総務省の「域学連携実践拠点形成モデル実証事業」に採択された。この事業では、阿智村や地元の地域おこし協力隊の指導をいただきながら、長期滞在型農山村インターンシップを活用して、同村が計画する全村博物館構想に協力させていただく。このテーマの下で、学生が地元観光産業等と協働した就業体験及び地域資源の発掘を実施する予定である。具体的には、尾張あさひ苑での就業体験に加え、農山村の1年を振り返り、どのような産業が要求されているのか等を分析した上での提案をとおして、阿智村全体の振興に繋げていきたい。

 本学は大学の位置する尾張旭市やJAと協働して、田植えや稲刈りに学生が協力する「田んぼアート」は既に4年間実施してきた。さらに、本学では尾張旭市内の地域とのまちづくり、街路灯のLED照明の提案などを展開しており、様々な単位での地域との協働をとおして、学生の「やる気」を引き出していきたい。

成田 暢彦