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◇愛情教育、この指とまれ◇その361◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.21 竹澤 伸一
「人に幸せを与えられるような職に就きたいんですよ。」小西航太朗くんは、強い意思のこもった目で、こう言いました。相変わらず私から目線をはずすことはなく、100%真剣にそう思っているのだなということが伝わってきました。
「自分が幸せになる」ではなく、「人に幸せを与えられるような職業」とは?
例えば、小西くん、教職課程を取っています。大変順調に単位を取得しているので、中学校社会科と高等学校公民科の教員免許が取得できると思います。となれば中学校もしくは高等学校の教員をめざすことが考えられます。教員は、まさに「人に幸せを与えられる職業」の典型と言えると思います。少なくとも、かつて中学校教員であった私は、目の前にいる生徒の「幸せ」を、毎日・毎時間考え続けてきました。生徒が目標を達成して喜ぶ姿を見ると、我が事のように喜びを感じていましたし、卒業生に良いことが起こると、何年経ってもうれしい気持ちになります。
相手の「目の表情」を、逃すことなく追うことができる小西くんなら、おそらくその人の気持ちをもれなく汲み取ることができるでしょう。であれば「コーチング」に関する仕事も良いかも知れません。「コーチング」には色々な分野があります。スポーツでもビジネスでも、可能な限り専門知識を蓄えていくことが、当面求められていくでしょう。小西くんなら大丈夫。己を知っています。
(つづく)