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生成AIでビジネス課題に挑む ―高校生が挑んだ「堀商店」との生成AI活用探究プログラム―
愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学(MEISAN)。今回は経営専門職学科&通信教育課程コースの出張授業の記事です。
本学では、生成AIを活用したビジネス課題解決を軸とする高校生向け探究プログラムを実施しました。参加した生徒は、生成AIによるアプリ・ゲーム制作を通じて基本的なコードの読み方やプロンプト設計の考え方を学んだのち、名古屋駅近くの問屋街にある「堀商店」様の店舗・倉庫を訪問。実際の業務現場を見学し、担当者へのヒアリングを行うことで、現場が抱えるリアルな経営課題を発見しました。プログラムの最終段階では、発見した課題に対して生成AIを活用したアプリ提案をまとめて成果を発表しています。
本プログラムが育成をめざす力は、「プロンプト設計力」「問題発見力」「コードを読み解く基礎力」の3つです。中でも重視したのは、AIに答えを求める前に、現場で何が課題なのかを自ら見つけ出す「問題発見力」です。生成AIが誰でも使えるツールになった今だからこそ、課題そのものを的確に捉え、言語化する力が一層重要になるという考えのもと、プログラムを設計しました。
生成AIでゲームを作る ― プロンプト設計とコードリーディングの体験
プログラム前半では、生徒一人ひとりがノートPC上で生成AIコーディングツールを操作し、オリジナルのゲームや身近な課題解決アプリを制作しました。生徒は生成AIに対して、ゲームのルールや画面の仕様を自分の言葉で指示(プロンプト)し、出力されたコードを確認しながら修正を重ねる、という試行錯誤を経験します。
生徒が生成AIを活用して制作したオリジナルの「しりとりゲーム」
単に完成品を受け取るのではなく、AIが生成したコードの意味を読み解き、自分の意図とのズレを修正していく過程を通じて、生徒たちはプロンプトの言葉遣い一つで出力結果が大きく変わることを体感しました。この体験は、後半の「堀商店」様への課題解決提案において、AIとの対話を通じてアイデアを深めていく土台となりました。
堀商店を訪問 ― 現場で課題を見つける
プログラム後半では、地域の卸売食品商社である堀商店様のご協力のもと、店舗・倉庫の現地見学と課題ヒアリングを実施しました。生徒たちは、数千点にのぼる商品を扱う卸売業ならではの商流の仕組みについて説明を受けたのち、実際の業務担当者への聞き取りを通じて、日々の業務の中に潜む具体的な経営課題を掘り起こしていきました。
堀商店様を訪問し、卸売業の仕組みの説明を受けながら課題のヒアリングを行う生徒たち
ヒアリングを通じて生徒たちは、「多数の商品の中から不要な在庫を早期に見極めたい」「取引先ごとの購買パターンに合わせた提案を行いたい」といった、現場ならではの具体的な課題を発見しました。教室内で完結する学習では得がたい、生きた業務データや担当者の生の声に触れたことで、課題を自分ごととして捉える姿勢が育まれました。
訪問後、生徒たちは発見した課題を整理・分類し、生成AIとの対話を重ねながら解決策となるアプリの企画を練り上げました。最終的にまとめた提案は、堀商店様への発表とともに、生成AIをテーマとしたビジネスコンテストにも応募しています。実在の企業が抱えるリアルな課題に、生成AIという最新のツールを使って向き合う経験は、生徒たちにとって知識の習得にとどまらない、実践的な学びの機会となりました。
本プログラムを通じて、生徒たちは「AIに何を頼むか」だけでなく、「そもそも何を解決すべきか」を自ら考え抜く経験を積みました。今後も本学は、生成AIと地域企業との連携を通じた実践的な探究学習の場を提供してまいります。




