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高大連携授業リポート:三重県立桑名工業高校で岡村聖先生が授業を行いました
愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学(MEISAN)。そんなMEISANの授業を紹介する「授業レポート」。今回はその特別版で、名古屋産業大学と三重県立桑名工業高等学校の高大連携授業の第2回目をお伝えします。
今回の高大連携授業は「異常気象、何が異常?」をテーマに行いました。 まず始めに、名古屋産業大学現代ビジネス学部環境ビジネスコースの紹介を行いました。環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)への取り組み評価が高い企業のみを投資対象とする動き(ESG投資)が、近年、急激に拡大しています。特に、環境への投資は気候変動による経済への悪影響を避ける意味でも大変活発で、環境への対応はあらゆる企業にとっての共通課題です。環境ビジネスコースでは、ESG投資時代を生き抜くために必要な人材を育てることを目標にしていることを説明しました。
続いて、異常気象とは何か、スライドや動画を用いて解説を行いました。 異常気象とは、超常現象の様なものではなく、仕組みの説明はつくけれども、30年に1回以下で発生する気象現象のことをいいます。 近年、世界各国で毎年のように、高温、低温、多雨、少雨、気象災害が報告されています。 多くの場合、偏西風という上空を南北に蛇行しながら常時流れている風が、異常気象に影響しています。蛇行の位置が通常と違う場合、北から蛇行すれば低温になり、南から蛇行すれば高温になるからです。 このような現象は自然のゆらぎとしてこれまでも起こってきたことであり、異常気象の全てが、地球温暖化と関連するかはわかりません。
しかしながら、ここ100年の間に、人類が化石燃料の利用で排出したCO2は、誕生から46億年が経過している地球の歴史のなかで経験がない速さで増えています。増えるCO2は地球から宇宙に熱を逃げにくくさせるので、高温傾向になる可能性は極めて高いと言えます。同じ空間でも、温度が高いほど水蒸気は多く存在できます。上空に運ばれ冷やされると、水蒸気として存在できない部分は細かい水粒である雲になります。雲粒同士がくっついて雨粒の大きさに成長すると、雨として地表に降り注がれます。過去の豪雨災害からもわかるように、我々は海洋から蒸発する水や降り注がれる雨を決して止められません。
授業では、測定器を用いた実験により、現在の気候を維持する上で重要な役割を果たしている緑による光合成や、我々の口から排出されるCO2を実感しました。 今回の高大連携授業を受けた生徒の皆さんからは、「ESGがこれからの社会で大切なことだと知れてよかったです」「異常気象という言葉の意味や、それと関係した雨の降り方や空気の流れが分かって良かった」「動画と組み合わせた説明があったのでわかりやすかったです」「光合成の実験が分かりやすくて面白かった」「室内の二酸化炭素の量の変化を見ることが出来て良かった」といった感想が寄せられました。
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