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◇愛情教育、この指とまれ◇その399◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.59 竹澤 伸一

 「とっても平凡で、拍子抜けするかも知れませんが、私の将来の目標は、いいところに就職して、親孝行することなんです。」愛川辰也くんは、少しはにかみながら語りました。「今まで、親には迷惑をかけたり、手のかかることばかりしてきたので、いい会社に入って、早く安心させてあげたいんです。それが一番の親孝行だと思うんですよ。」

 愛川くん、「平凡でも」ないし、「拍子抜け」もしません。人間として、もっとも大切なことです。やはり、律義者なんですね。

 ところで、愛川くん言うところの「いいところに就職」の「いいところ」ってどこでしょうか。ここからは、まったくの私見です。

 全学対象の履歴書講座や、就活シンポジウムなどを手がけているせいか、私(竹澤)の研究室には、毎日のように「先生、履歴書つくるの手伝って。」という学生が訪ねてきます。ゼミ生であろうとなかろうと、全部受け入れます。当然、学生は、「入りたい会社」や、「インターンシップに行きたい会社」を携えてきます。それなりに業界研究をして、就職ガイダンス等で情報を得て、自分なりに熟考して選んだ企業を持ってきます。その企業こそ、その学生にとっての「いいところ」なのではないかと、私は考えています。

 律義者の愛川くん、どうぞ模索を続けてください。迷ったらお訪ねください。あなたなら、きっと「いいところ」と出会います。

(つづく)