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ビジネス心理コースの坂本剛教授が執筆をした著書「近現代モンゴルにおける都市化と伝統的居住の諸相:ウランバートル・ゲル地区にみる住まいの管理と実践」が刊行されました

愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学(MEISAN)。そんなMEISANのビジネス心理コースの坂本教授が執筆を担当した著書「近現代モンゴルにおける都市化と伝統的居住の諸相:ウランバートル・ゲル地区にみる住まいの管理と実践」が東北アジア研究センターから刊行されました。同著は文化人類学者の滝口良氏の編著によるもので、坂本教授は5章「ゲル地区の開発における住民の意識と住まい方」を担当しています。文化人類学、歴史学、地理学、建築学、心理学と多岐にわたる分野の研究者が執筆に参加しました。

環境問題の心理学を研究する

坂本教授は、現代ビジネスの成長分野のうち環境分野に関わる心理学研究を行っています。今回の著書では、これまで日本学術振興会の科学研究費助成金(15K12319)や総合地球環境学研究所、東北大学東北アジア研究センターなどから助成を受けた研究プロジェクトの一環である、ウランバートル市の住民調査の結果の一部をまとめました。環境問題の原因として取り上げられることの多い同市内の「ゲル地区」を対象に、開発計画に対する住民の認識を通して、地域固有の住まい方の意義を検討しました。モンゴルの都市部での6年にわたるフィールド調査の成果の一部ということです。

学生による実践研究を応援する

坂本教授は、名古屋産業大学環境教育プロジェクトにも参加し、これまでにも中学校や高校での環境教育実践や、台湾の環境シンポジウムでの講演などを行ってきました。
「MEISANのビジネス心理コースの学生は、環境問題やビジネス、教育場面など、実際の社会問題に心理学をどのように生かすかということに関心の高い学生が多いようです。こうした関心は、将来の進路を考えるうえでも役に立つと思います。」ということです。
今後は、環境と人間の関係について、ゼミ学生たちと調査や実験を重ねて、研究・教育を深めていきたいということでした。

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