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地域の鎮守の森で全国初の自然共生サイト認定を支援!

愛情教育と実践教育で学生を応援する名古屋産業大学(MEISAN)。今回は、地域の鎮守の森で全国初、神社として国内2例目となる「鎮守の森の自然共生サイト」認定の支援についてご紹介します。


「田引の八柱さん」と親称される八柱神社(三重県松阪市飯高町田引鎮座)の境内が、氏神神社として全国初、中山間地域の神社としても全国初、神社として国内2例目(さらには、中部地方の神社としても初)の環境省による「自然共生サイト」に認定されます。認定証の発行は令和7年3月14日(金)付です。「自然共生サイト」は令和5年度から環境省が認定を開始した新たな自然保護区の制度です。

本認定に向けて、本学環境ビジネスコースの長谷川准教授が植物相調査を行い、本神社の萩原宮司と共に既存資料の収集・整理等を行い、申請を進めてきました。
境内には、環境省のデータベースに登録されているスギの巨樹をはじめとしたスギの巨木林や、ラン科やシダ類の絶滅危惧種、紀南固有のコガネムシ、全国的に数を減らしているムササビなどの生育・生息が確認されています。今回の認定おいては、上記の通り稀少性のある生物多様性が保全されていることだけでなく、これらが、神社の恒例祭典のための樹林管理や地域住民の草刈りなどの継続的な境内管理により保全されていることが評価のポイントとなりました。



ムササビが営巣する樹洞
全国的に絶滅危惧種となっているミヤコミズ

今回の認定を受けて、同じく櫛田川流域にある近隣神社に認定の輪を広げ、当該地域住民をはじめ、他地域から当神社を訪れる方々に自然環境保全への関心を促しつつ、年々過疎化が進む当該地域の活性化を図っていきます。

今回の認定は、全国的に先駆けた鎮守の森の自然共生サイトの認定で、中山間過疎地域や中部地方の環境行政にとってもトピックとなります。


環境ビジネスコースでは環境をビジネスの視点で学修し、環境マネジメントのプロを目指します。キャンパス内の学修だけではなく、地域連携などキャンパス外での学びも大切にしています。