カテゴリー別アーカイブ: コラム

テッドの独り言

 先日、中日ホームニュースの「こんにちはお嬢さん」に紹介された水谷さんは、ぼくのゼミの卒業生です。今でも覚えていますが、2年生の秋、ひとり研究室を訪れ、ぼくのゼミを希望しますと訪ねてきました。まさに「お嬢様」という感じで、おっとりしていて、口数も少なく、余り会話は進みませんでしたが、とても誠実で、芯のしっかりとした学生であったと記憶しています。今年の3月に卒業して以来、お会いしていませんが、卒論では、ディズニーランドにおける経営の特長を研究しました。学生時代から、旅行が趣味で、ディズニーランドには何度も訪れて、卒論にも活かしていたようです。 続きを読む

鈴木正三の思想から「働く」ことについて考える

 鈴木正三(すずき しょうさん)は江戸時代初期の僧侶として知られる。彼は三河国足助庄(現在の愛知県豊田市)に生まれた三河武士であったが、四十二歳にして出家する。彼は自身の思想をまとめた著作『万民徳用』の中で職業倫理を説く。彼は商人の利潤獲得に厳しい自制を求めた。  続きを読む

あなたにとって働くとは

 「青田買い」=まだ稲が実っておらず田んぼが青々としている時期に収穫量を見積もり、先物買いをすること。稲は確保したいが、きちんと稲が実るかどうかの不確実性は残る。青田を買う方の気持ちは分からずとも、青田側の実る前の稲の立場に立てば、きちんと実をつけることに専念しなければならない。 続きを読む

働くことと大学教育

 本学は、「平成24年度 産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(以下、産業界ニーズ事業)」に採択され、事業を進めています。事業の中で、さまざまな企業の方とお話をさせていただく機会がありました。その中で、改めて感じたことは世の中の動きの速さとそれに対応をしている企業の変化の速さです。 続きを読む

就職難から見つめなおす働く意義

 還暦を迎えた人間が、ふと自分の学生時代を思い出すことがあります。楽しかったこと、辛かったこと、泣きたくなるようなこと等など、いま振り返るとひとりでにほろ苦さが込み上げてきます。大学卒業年(1975年)、第1次オイルショックに遭遇し、大学で学んだ仲間とともに経済的な煽り(就職難)をまともに受けました。1年先輩の就職状況がとても良かっただけに、それを羨むとともに、極端な経済変動と就職難の厳しさをダイレクトに感じました。 続きを読む

「課題解決型学習(PBL)」の実践を通して感じたこと

 ぼくは、昨年度そして今年度と、専門のマーケティングの授業で「課題解決型学習」(Project Based Learning=PBL)を導入、「教育改善(授業改革)」の一翼を担ってまいりました。学生たちに与えた課題は、「地域と連携した新商品の提案」で、昨年度は「プチじくロール」、本年度は「グリーンピーくんランチ」の提案が選出されました。両授業とも、受講生約170人の大所帯を10数チームに分け、提案を競わせたのです。決勝に進めないことは、負担が軽くなると考える学生が多いと思いきや、予選落ちして本当に悔しがるチームが多数ありました。従来の一方的な講義形式では考えられなかったことだと、「課題解決型学習」について、手応えを感じています。 続きを読む

「就業力育成」から「産業界ニーズに対応した教育改善」へ

 平成22、23年度に実施した「就業力育成支援事業」は、平成24年度から「産業界ニーズに対応した教育改善・実体制整備事業」に替わった。本学では、一貫して「社会人基礎力」を有する学生の育成と、各種インターンシップをとおした学生の実践力向上を狙いとしているが、産業界のニーズを踏まえなければならない。 続きを読む