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◇愛情教育、この指とまれ◇その38◇松下奈美子先生の社会認識系の授業vol.4 竹澤 伸一

 例えば「国際社会論」等の授業で学生同士の中でできること。学生1人1人が「ある国」になりきって、その国の自慢をします。でも松下先生が用意する国が面白い。アメリカ、比較的よく知っている。中国、まあまあわかるよ。ザンビア、え?どこ?シエラレオネ、は?そんな国あるの?アフリカ大陸、サブサハラ(サハラ砂漠以南の国々、大半が貧困国)を選択して自慢できる学生はまずいません。

 「手持ちのピースを増やしてあげたいんですよ。」松下先生は言います。つまりピースが3つ(アメリカ・中国・日本)で国際社会を語るより、ピースが50、100・・とあれば、即ちザンビア、シエラレオネ・・も語れれば、それだけ豊かな国際認識を持てるとと言うのです。色々な手段を使ってピースを増やす、これも1つの愛情教育。

 例えば「政治学」等の授業でできること。「ある教材」を使って学生に政治の力学、醍醐味を感じてもらいます。「ある教材」とは「クールジャパン」の一翼を担っている日本の誇るべき文化。時々、とんちんかんな自称、教育者がいて、授業に「ある教材」を使うなんて・・とのたまうのですが、それは無視。さて、読者の皆さま、「ある教材」って何でしょう??

 松下先生の授業、とてもクールです。

(つづく)