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◇愛情教育、この指とまれ◇その126◇突然ですが『模擬株主総会の授業』をご紹介します。 vol.4 竹澤 伸一

 最後に登場したのが『株式会社H(個人情報保護のためイニシャル)』。事業報告、監査報告までは淡々と進みました。事業内容がまるで公益法人のような「株式会社」。さて、利益を確保するためにどのような決議事項を提案するのでしょう?

 議案1、「最低賃金の引上げ」。ん?大丈夫か?議案2、「まちづくりのための具体案」ん?採算は取れるのか?議案3、「高校の義務教育化の具体案」。時代の趨勢かも知れないけど、予算の裏付けはあるのか?うーん、3つのバラバラな提案のように思えてしまうけど、何か共通点があるのかな?

 ありました。読者の皆さま、この一見バラバラな3つの議案を、あえて株主総会の決議事項として提案する意味を、時間をかけて考えてみませんか?そして何か思いついたら、「s-takezawa@nagoya-su.ac.jp」までご連絡ください。

 冨田先生の仕掛けによる「模擬株主総会の授業」。単なるシミュレーションやロールプレイではありませんでした。そこまでなら、他の大学や、ひょっとしたら高校あたりでもおこなわれています。じゃあ、今回私が連載の流れを中断してまで取り上げた理由は何なのか。その理由の解明は、やはり読者の皆さまに委ねて、次回からまた「名産大のリアルな学生像」の紹介に戻ります。

(つづく)