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◇愛情教育、この指とまれ◇その275◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.15 竹澤 伸一

 Aくん(仮名)の「5分前行動」は、昨年から見ていますが、実に徹底しています。一般に大学生の、時間の観念の希薄さは、たぶんいまさら言うまでもないと思います。でもAくんは、社会人として過酷な環境で揉まれてきているので、「5分前行動」が染みついているのです。

 このAくんの姿を、見るともなく見ている名産大の学生は、自覚をしているか否かは別として、とても得をしていると思います。どんなに年下の相手でも、礼儀正しく丁寧語で会話をする姿と合わせて、「社会人基礎力のお手本」になっていると思います。

 別に偉ぶって言うわけではないのですが、私は授業に遅れたことがありません。5分どころか、10分前には教室にいます。アクティブラーニングのシミュレーションをするため、イメージトレーニングをするのです。だからでしょう、Aくんとは大概、1番か2番に教室で会うことになります。(Aくんと「5分前行動」を二分する「ある学生」については、そのうち取り上げます。)

 日々、「人間観察」を旨としているAくん。時間に余裕を持って行動しているので、はるか年下の大学生の行動が良く見えるのではないかと推察します。「間に合わないよぉ。」「はじまっちゃうよぉ。」とバタついている人間(学生だけとは限りません)には、「人間観察」は無理ですね。

(つづく)