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◇愛情教育、この指とまれ◇その300◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.40 竹澤 伸一

 「高校生の時と比べて、自分という人間が丸くなったと思います。」こう語るのが、住川鳳章(スミカワ タカアキ)くん。「高校生の時は、きっととがっていました。でも、名産大に来て、良い人たちにたくさん出会えて、自分の中で何かが変わった気がします。」

 住川くんは中国地方のある県に生まれ、地元では、小さい頃からサッカー選手として大活躍していました。自然にそこでサッカーを続けようと思っていたところ、全国屈指のチームを見たことで、東北地方にある強豪校に進学し、より高いレベルのサッカーを目指しました。けれどなかなか試合には出られず、悶々とした日々を過ごしたのです。

 でも住川くんはあきらめませんでした。「人の見ていないところでの自主練」を、毎日自分に課したのです。転機は高3の時、最後の全国選手権で、住川くんは全試合に先発出場。住川くんの起用を進言したのは、「実は自主練をちゃんと見てくれていた」仲間たちでした。全国選手権では、住川くんは初戦から躍動。とうとう同校の全国初優勝に貢献したのです。

 だから高校時代の住川くん、思いっきり「とがって」いました。100人を超えるポテンシャルの高い部員の中で、常にレギュラー争いをするんですから、そりゃあ「とがり」ますよね。そして今、名産大の2年生。「丸くなって、何かが変わった。」と言います。さて、住川くんの何が変わったのでしょう?

(つづく)

 ※お盆中は休載いたします。次回は8月17日(金)になります。