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◇愛情教育、この指とまれ◇その107◇名産大のリアルな学生像 金島未来さん vol.5 竹澤 伸一

 すでに若干踏み込んでいますが、金島未来さんの就活についての物語。金島さんは社会人1年目でいきなり教職に就くのをやめ、携帯電話の販売会社でキャリアを積むことにしました。自分の中に「思わぬ接客についての才能」を見出したからだと言います。正直、教職に就くことはいつでもできます。だから今現在の自分の「信念」や「気持ち」に素直に従うのが良い選択だと思います。

 御多分に漏れず金島さんも、いくつかの会社の面接に行き、硬軟たくさんの経験を積みました。そこで得たひとつの真実。「その会社に勤める社員の方々にどんな笑顔が見られるか」を、判断基準にすることにしたそうです。最初、「良い会社だな。」と思っていたところが、社員さんの表情を見て「あれ、変だぞ。」と感じられたり。やはり長いこと学友会を通して交渉事を積んできた、「実務家感覚」が物を言ったのかも知れません。

 あるいは、「察する力」が金島さんにはあるのかも知れません。学友会の仕事は、名産大の学生課との連携が欠かせません。大きな行事、例えば大学祭を創る際には、学友会と学生課の有機的な連携がないと前に進めません。金島さんは学内・学外との日々の交渉の中で、自然と相手の意図を「察する」ことを身につけていったのでしょう。これはとても大きな武器になります。

(つづく)