カテゴリー別アーカイブ: コラム

日々是雑感

 すこし以前のことになりますが、文部科学省から「予測困難な時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」という審議まとめが出されました。この中で、私達の社会経済状況を簡潔な表現ながらも的確にあらわしている部分があったので、引用したいと思います。 続きを読む

「域学連携」実践拠点形成モデル実証事業 第1次隊に参加して

 昨年末、本学が採択された「総務省『域学連携』実践拠点形成モデル実証事業」で、4人の学生と共に、6泊7日の行程で長野県阿智村を訪問した。本事業の目的は「長期滞在型農山村インターンシップを活用し、若い人材が地域の担い手活動を行うことにより、地域資源の見直し・発見・活用がなされ、全村博物館構想(阿智村構想)に沿った地域および地域産業の活性化につなげる」というものである。手短に言えば、学生が地域の人々と交流し、その地域で実際に就業体験をさせて頂き、また若い学生の目線での新しい地域資源の発見と観光振興や地域振興にプラスになるような提言を行うことである。 続きを読む

シンガポールで会計士として働くためには

 シンガポールにおける会計士の資格は、2013年6月から「公認会計士(Certified Public Accountant)」から「勅許会計士(Chartered Accountant)」に変更されました。シンガポールは英連邦の一員であり、「勅許」とはイギリス国王(現在はエリザベス女王)が認めた資格です。そのため、シンガポールの勅許会計士はイギリスなど多くの英連邦諸国における勅許会計士として働くことができます。 続きを読む

地域との協働

 産業界ニーズ事業では、地域との協働も目標の1つであり、大学が所在する地域などにおいて、地域の産業界とインターンシップを協働して進め、産業界/大学双方にメリットがある形で学生が成長することが重要なポイントであろう。 続きを読む

社会的手抜き

 集団で活動(作業)することの利点とは何でしょうか。思いつくだけでも、メンバーが力を合わせることで人数分以上の成果が期待できること、役割を分担することで作業効率が高められること、さらに複数によるチェック機能を活かしてリスクを回避すること…などが挙げられます。 続きを読む

仕事における「今、ここ」への専心

 専心あるいは没頭ということばがある。しかし、なかなか一つの仕事や作業に意識を集中させることはむずかしい。試験勉強をしようとするときに机の上の片付けに熱中してしまうということはよく聞かれるが、今やるべきことに専念することにいかに多くの人が苦労をしているか。このようなときこそ、哲学者や心理学者のことばが参考になるかもしれない。 続きを読む

キャリア教育について

 夏休みに本学の「高大連携プログラム」のパンフレットを作成した。この作成途上でいろいろ調べてわかったのが、今は小学校から大学に至るまでキャリア教育を進めるよう指針が出ていることであった。キャリア教育とは、現実的に社会・職業の理解を深め、自分が将来どのように社会に参画していくかを考え、自らの力で生き方を選択していくことができるように必要な能力や態度を修得させる教育であるそうだ。そのような教育を受けてこなかった私にはどうもピンとこない。 続きを読む

非正規労働者の増加傾向と学生の就職指導

 2013年夏の参議院選挙結果は、衆参の「ねじれ解消」を主張した自公の勝利で終わった。選挙期間中、アベノミクス、円安、雇用促進、経済再生、所得増などの言葉が連呼されたが、しかし多くの市民の感覚からすると、どうも豊かさの実感がわいてこない。むしろ非正規労働者の拡大(過去最高の1813万人に達し、労働人口の35%を占める。正社員は13万人減)、限定正社員(勤務地や職種の限定)の導入、消費税の段階的引き上げなど、こちらの方がより切実に実感されるのは一体全体何故なのだろうか。 続きを読む